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このローカリゼーションの宿題のために、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』から、私のお気に入りの一節を抜粋します:
でも、ヒツジの絵など描いたことがなかったので、僕は自分に描ける2つの絵のうちの1つを描いてみせた。ボアを外側から描いた絵だ。すると、その子はこう言ったので、僕はとてもびっくりした。
「ちがう、ちがう! ボアに飲みこまれたゾウなんてほしくない。ボアはすごくあぶないし、ゾウはとても場所をとるでしょ。ぼくが住んでいるところは、何もかもとても小さいんだ。ほしいのはヒツジなんだ。ヒツジの絵を描いて」
そこで、僕はヒツジの絵を描いた。
その子はじっくり眺めて、こう言った。
「だめ、このヒツジ、もう病気で弱ってる。別のを描いて」
僕は描きなおした。
その子はやさしくにっこりして、気づかうようにこう言った。
「ねえ、見てみて。これはヒツジでも、大人のオスのヒツジだよ。ツノがあるもの」
それで、僕はまた描きなおした。
しかし、それも前の2つと同じようにだめだと言われた。
「これは年を取りすぎ。ぼくは長生きするヒツジがほしいんだ」
僕はもう我慢の限界だった。エンジンの分解を急いで始めなければいけなかったからだ。そこでこんな絵を描いた。
そして投げやりに説明した。
「これは箱だ。君がほしがっているヒツジはその中にいるよ」
すると、この幼い審判の顔がぱっと明るくなったので、僕はとても驚いた。
「こんなのがほしかったんだ! このヒツジ、草をいっぱい食べるかな?」
「どうして?」
「だって、ぼくの住んでいるところは、何もかもとっても小さいんだもの・・・」
「きっと草はなくならないよ。君にあげたのはとても小さいヒツジだからね」
その子は絵を覗きこんだ。
「そんなに小さくないよ・・・あれ! 寝ちゃったよ・・・」
こうして、僕はこの小さな王子さまと知り合ったのだった。







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